色替え
色替えとは
色替えとは、樹脂の射出成形において淡い色→濃い色、濃い色→淡い色などプラスチック成形品の色を変更することを色替えや色換えと呼びます。
色替えの方法として着色ペレットやマスターバッチなどを用いて色の変更を行います。
しかし色替え時に前回の成形品の樹脂色が抜けずに本来の成形品色にならず、材料の無駄遣いやパージなどで段取り時間がかかるなどの問題点もあります。
色替え方法
色替えを行う際には、射出成形機内部に残っている材料を全て取り出さなくていけません。その為、洗浄剤(パージ剤)やPP等を使用しスクリュー内部に溜まっている材料を吐き出していきます。
色が抜けきらない時の対応
成形状況によっては数十ショット~数百ショット打っても前の材料が抜けない場合があります。
色替えをしっかり行わず成形してしまうと、前の色が残ってしまい本来の成形品色にならず、材料の無駄遣いやパージなどで段取り時間が掛かる等の問題点が挙げられます。
特に色替えを頻繁に行う成形品等の場合は大問題に繋がります。
成形条件や清掃で対応
- 成形温度を上げる
成形温度が適切でないと材料がしっかり溶融されず、スクリュー内部で残ってしまう為、温度を上げ、材料をしっかり溶融させて排出させます。 - 射出速度を上げる
射出速度を上げる事でシリンダー内部に滞留している材料を一気に排出する事ができます。 - スクリューの清掃
どうしても色が抜けきらない場合はスクリューを外し、直接清掃します。
設備で対応
- ミキシングノズルの使用
通常のオープンノズルの場合、滞留箇所がありなかなか材料が抜けきらない為、滞留箇所の少ないミキシングノズル等を使用します。
解決策 FISAからのご提案
フィーサのプラゲートノズルは、滞留箇所が少ない構造になっており、色替え性がよいホットランナーノズルになっています。樹脂の滞留箇所(デットスペース)が極めて少ない仕様で色替え性が良好なため、廃棄樹脂の削減や段取り時間の短縮につながります。