ION BLADE イオンブレードとは
イオンブレードとは
フィーサのイオナイザー「ION BLADE」とは、従来の静電気除去器のように針先からの放電=いわゆる点放電ではなく面放電で高密度のイオンを発生させることができる、全く新しいイオン発生素子です。
「ION BLADE」 は厚さが0.5mmと薄く、 曲げることができるので様々な形状に加工することができます。基板に貼り付けたり、 リング状にしたり、 隙間に這わせるなど生産設備や現場の状況に合わせて製作できます。
面放電でイオン発生
ION BLADEとは、誘電体とその表面に形成した鋸状の微細電極によって構成されており、プラズマ発生ポイントを高密度に有することから、高濃度のイオンを素子全面にわたって効率よく均一に発生させることができます。
電極部拡大図
プラズマ発生時の様子
従来の針状の電極を備えた静電気除去器(コロナ放電方式)が、針先端部の電解が集中した『点』からイオンを放出するのに対し、ION BLADEは形状が平坦なため素子全面から『面』状にイオンを放出しています。
従来の電極
先端に電界が集中し、点からイオン生成
塵や埃が先端部に付着し、劣化することが課題
ION BLADE
電界は一様、面状にイオン発生
面状の為、塵や埃が先端部に付着しにくい
Maintenance メンテナンス性
従来の針状電極
電極にチリ、ホコリなどの異物が付着しやすく、定期的に清掃が必要
コロナ放電式の静電気除去器は、電極に高電圧を印加しているため、電極先端部に強い『電界』が発生しています。
この『電界』の広がりによって、周囲の空気中に漂う塵・埃・繊維クズ等が電極先端部に引き寄せられ、付着堆積するという現象が起こります。 また、空気中の水分の影響から白色の折出物が発生し、塵埃と同様に電極先端部に堆積することがあります。 異物の付着した電極はアルコール等を浸み込ませた綿棒などを用いて清掃することができますが、 一週間から二週間程度に一度、定期的に清掃作業を行わなければ除電能力が低下してしまいます。
「ION BLADE」
電極にチリ、ホコリなどの異物がほとんど付着せず、長期間メンテナンス不要
「ION BLADE」は、1000~1500V程度の低い印加電圧でイオンを発生させることができるため、『電界』の広がりが小さくなります。
そのため、針状の電極で問題とされている電界集中による異物の付着が少なく、長期間安定した除電能力を維持することが可能です。
また、電極部にヒーターを内蔵することにより、空気中の水分の影響から生じる白色の析出物の発生を抑えています。
Comparison 従来品との比較
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従来技術 | 本技術 | ||
電極 | 構造 | 針型 | 素子 |
---|---|---|---|
印加電圧 | △高電圧(4KV 以上) | 〇低電圧(1~4KV) | |
メンテナンス | ×電極の汚れ、磨耗 | 〇汚れ、磨耗が少ない | |
イオン発生 | △低濃度 | 〇高濃度 | |
装置 | イオンバランス | △ずれやすい | 〇長期安定 |
除電能力 | △低下していく | 〇長期安定 |
ION BLADE 特設サイト
自在形状可能なフィルム型イオナイザー”ION BLADE”は、メンテナンスフリー、小型、近接設置、高速除電を特徴とした世界初の薄型フィルム形状のイオナイザーです。
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