薬剤分包装置の静電気対策

薬剤分包装置における静電気対策
― 重要性と最新ソリューション ―
薬剤分包装置における静電気対策の必要性とは?
薬剤分包装置では、錠剤や散薬が搬送中に静電気を帯びることで、以下のようなリスクが高まります。
- 機器への付着
- 分包ミス
- コンタミネーション(異物混入)
とくに乾燥しやすい冬場は静電気が発生しやすく、調剤の品質と安全性に影響を及ぼすため、対策は不可欠です。
【事例紹介】ION BLADEによる薬剤分包装置の
静電気除去と分包精度向上
A社では開発中の薬剤分包機で錠剤の搬送遅延が顕在化。その原因は静電気による機器への付着でした。
そこで、限られたスペースにも対応可能な「ION BLADE(フラット電極タイプ)」を導入した結果、搬送の安定化とメンテナンス頻度の低減を同時に実現しました。
ION BLADE(フィーサ社)の優れた特長と技術的メリット
フィーサが開発するフィルム状イオナイザー「ION BLADE」は、従来の針型ではなく面放電により高濃度イオンを均一に発生させる次世代型除電素子です。
主な特長
特徴 | 内容 |
---|---|
超薄・省スペース設計 | 対象物からわずか3mmまで近接設置可能で、既存装置への後付けや小型化に貢献 |
高密度で均一なイオン放出 | 鋸状の微細電極により、面全体からムラなく効果的に除電 |
メンテナンス性向上 | 汚れやほこりの付着が少なく、長期間のメンテナンス不要で安定した性能を維持 |
ION BLADEシリーズ展開
- F2シリーズ:狭小スペースでも3〜30mmの無風除電が可能
- M1シリーズ:「やさしい風」で均一にイオンを届け、除電と作業者の快適性を両立
- B1シリーズ:バータイプで高速除電が可能。微細デバイスにも適応
導入効果(例:A社の場合)
- 錠剤の搬送遅延を大幅に削減
- メンテナンス頻度が半年〜1年に1回に延長
- 分包精度の安定・現場効率と信頼性向上
よくある質問(FAQ)
Q. 静電気対策をしないとどんな問題が起こりますか?
A. 錠剤の付着による分包ミス、異物混入、機器の故障リスクが高まります。
Q. ION BLADEはどんな薬剤分包装置に対応していますか?
A. 超薄型設計のため、既存の分包機にも後付け可能です。狭小スペースでも設置できます。
まとめ:静電気対策は医療現場の品質向上に不可欠
薬剤分包装装置における静電気対策は、単に“トラブル防止”ではなく、調剤の品質向上・業務効率化・コスト削減にも直結します。
ION BLADEの導入は、医療現場の安全性と信頼性を高める次世代ソリューションとして、非常に有効です。